日工大MOTコースのサバイバル

ビジネスモデル

数年前まで数年間、客員教員をしていた日工大の社会人大学院MOTコースで、同窓会および教員OBの集まりがあったので、久々に訪れた。

施設環境やプログラムがどんなに変わったか(これらはポジティブな話)も紹介されたが、懇親会の際に教えられた「最近の(社会人)生徒は社長が減りました」というのが一番ショッキングだった。中小企業からの派遣が中心だったので、2代目社長などがそれなりにいることがウリだったはずなのに…。

それとやはりここも学生募集には毎度苦労しているようだ。他の社会人向けMOTコースが多く閉鎖・縮小している中、健闘しているほうだとは思うが、世の中のモノづくり系中小企業が保守的になっていることを象徴しているような話だ。

日工大のMOTコースは来期から中小企業診断士コースというのを設け、1次試験に通っている人がこのコースを受けると2次試験を免除されるよう、中小企業庁に申請して許可待ちらしい。中小企業診断士の資格が本当に実務で役立つかは経営コンサルタントの現場に立つ身としては疑問なしとはしないが、世間にアピールする方策としては悪くない。何とか頑張って欲しいものだ。