防犯ロボットという巨大市場に挑む男

ビジネスモデル

最近、いくつかのプロジェクトのテーマに防犯というものが挙がっている。それだけ世の中が犯罪に巻き込まれることを避けることに高い価値を見出しているのだと思う。日本では犯罪発生率が下がっているのが事実だが、検挙率が大幅に下がっているのと、ストーカーや万引きなど身近な犯罪が増えていることが普通の人にとって「物騒な世の中」という印象を与えているのだと思う。

そんな折り、1月14日(土)にTV東京の「クロスロード」で放送されていたのが防犯のプロという肩書きを持つ山内三郎氏。アースアイズ株式会社の社長だ。
http://www.tv-tokyo.co.jp/crossroad/backnumber/person163.html

富士通退職後、父親の経営する警備会社で防犯の実態について学んだのち、株式会社リテールサポートを設立し代表取締役に就任。そこで開発したAI搭載の防犯カメラシステム「サブローくん」という商品は、書店やスーパーマーケットなどに導入され話題を呼んだ。

「うろうろする」「店員の動きを見ている」「きょろきょろしている」「立ったり座ったりしている」などの、一般のお客さんとは違った特有の動きをする人間を検知すると、アラームで、店員に知らせるというシステムだ。それをきっかけに不審者に対して声掛けを行い、未然に万引きを抑止することに繋がるという。

今回紹介されていたのはその後継機「アースアイズ」の開発にまつわる話(会社名も商品に合わせて変えたようだ)。映像以外の要素も含む総合防犯ロボットという位置づけらしい。
http://earth-eyes.co.jp/

・「耳・鼻・口・触覚」など人間が持つ5感で情報を受け取り、脳(AI)で分析。匂いを感知するのでガス漏れなども探知できる。
・空き巣、事故、ストーカー、赤ちゃんや、介護の現場での異常も感知。

現在、家庭用と企業向けの2種類が発売されているそうだが、どうやら警備会社との提携も住んでいる模様。本体価格の予定は8万5000円~(予価)で、法人向け月額使用料は2350円、家庭用は810円で販売される予定だという。これは安いのでかなりのインパクトがあろう。

当人いわく「2030年までにGoogleを超えて世界トップの時価総額を目指す」とのこと。この意気、とてもいい。