寄付文化が日本に根付くのはいつか

ブログ社会制度、インフラ、社会ライフ

毎期末近くになると思い立って、寄付を幾つかしています。今回は次の通りです。

1)NPO法人しんぐるまざーず・ふぉーらむ https://www.single-mama.com/
全国のひとり親支援団体の連帯(「シングルマザーサポート団体全国協議会」)のハブみたいな存在で、数年連続で応援させていただいています(昨期は2回寄付)。シングルマザーのための就労支援や各種相談、新入学お祝い金などの活動をされています。

こちらは一度、新しい事務所に引っ越しされた際に見学&説明会に参加したことがあります。質素ではありますが、活気のあるNPO法人だと感じました。ひとり親世帯がこれ以上惨めな思いやひもじい思いをしなくても済むよう、是非、頑張って政府・自治体にも積極的に働き掛け続けて欲しいものです。

2)京都市の二条城本格修理事業 https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/donation/info/
世界遺産にも登録されている、日本が誇る歴史的建造物の一つです。前回の修理から50年以上経過し近年劣化が目立つため本格修理するプロジェクトです。寄付金額はわずかですが市民の一人(1社)として協力します。

こちらはまったく初めての寄付先です。こういうプロジェクトがあることも知りませんでした。

本当は「企業版ふるさと納税」で昨年と同じ埼玉県のこども食堂に寄付しようと思っていたのですが、問い合わせたタイミングが年度末に近すぎて間に合わず、結局翌年度(つまりこの4月から始まる年度)に回すことになりました。代わりに「企業版ふるさと納税」で寄付できるところはないかと探したところ、たまたま「ふるさとコネクト」で見つけたのがこの京都の案件だったのです。

他にも幾つかありましたが、二条城という歴史好きには欠かせない建造物の修復ということ(つまり次世代に遺すということ)で決めました。

この寄付手続きを済ませて1週間ほどしてJTBの「ふるさとコネクト」の担当者の方から電話をいただき、この寄付の理由やきっかけなどを訊かれました。要は一種のマーケティング調査活動なのですね。素晴らしいと思います(私も普段、クライアントの人たちに「ユーザー・お客さんに積極的にヒアリングして仮説を検証しましょう」と熱弁していますから)。

逆に、有名企業でもB2C企業でもないウチのような小さなコンサルティング会社が寄付することが珍しいのかも知れませんね。

でも寄付は税金と違って、使途をある程度指定することができる有効な手法です。どうせ税金で利益の半分を持っていかれるのなら、せめてその一部は寄付に回して、経営者たる自分が納得のある対象に使ってもらえるほうがいいではないですか(ちなみに、税金を全面否定している訳ではありませんよ、念のため)。少なくとも私はそう考えて、会社でも個人でも積極的に行っています。

多くの企業の経営者が会社と個人で寄付をする文化に、日本も早くなればいいなと思います。