地震国に暮らすということ

ブログ社会制度、インフラ、社会ライフ

元旦早々の能登半島での大地震。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。ここも私にとっては縁ある土地です。改めて我々が地震国に暮らしていることを思い知らされます。

道路が寸断され、頻発する余震によって、倒壊した建物の下敷きになった人たちの救助活動が思うように進まない様子を知り、何とももどかしく感じました。交通と電気・通信が遮断された状態では、避難所で寒さに震えながら不安に怯える人たちに支援物資を届ける手段も限られてしまいます。

思えば東日本大震災以来のこの10数年、わが社も様々な防災・交通・物流ソリューションの企画・開発のお手伝いもしてきましたが、こうした大地震が起きた直後には、人手による捜索や物理的な輸送・受け渡しができないと、人の命は結局救えないのだと痛感させられます。

昨年は世界で生じた国家間や民族間の争いを見るにつけ、また国家が市民を虐げる様や、銃やテロによる大量虐殺が報道されるにつけ、「それにつけても日本は戦争をしない平和な国、安全な民主国家で本当によかった」と何度も思い知らされてきました。

でも日本には地震をはじめとする「自然災害」というもう一つの巨大な脅威が、しかもほとんど前触れもなく襲ってくることがある、という厳然たる事実を今回突きつけられている気がします。 我々に何ができるのか、考え続ける必要があります。そして義援金の寄付など、今できることはしたいですね。

耳を疑うような話ですが、この大変な災害の最中、SNSで意図的に偽情報を流す輩が多数いるそうです。とりわけX(旧ツイッター)では、閲覧回数を稼ぐことを狙ったデマ情報や、支援金を求める詐欺師の動きが活発なようです。人の不幸と善意に乗じるこうしたクズ連中に対しては執念深く、徹底的に取り締まって欲しいものです。