卑しき振る舞いの結果は自分に返ってくる

BPM

今取り組んでいるプロジェクトの一つでは、ファシリテータ兼全体とりまとめ役としての小生以外に、別の有名コンサルティングファーム(R社としましょう)が1社、アドバイザー役として参加しています。

このスキームは、以前に別のファームに参加してもらってうまく回ったので、今回もクライアントの責任者と小生が相談して決めたものです。しかしその狙いとは異なり、R社は全くかみ合わないし、付加価値を出してもらえません。

そもそもシニアの人が業界知識と見識を買われて1人呼ばれているだけなのに、その肝心の人はプロジェクト会議にはたまにしか来ません(さすがに直前にクレームされたようで、前回は出席してくれました)で、他の人が3人も出席しますが、そのうち2人は全くといっていいほど発言しません(何しに来ているのでしょう)。

3人のうち1人(ちょっとシニアみたいです)は毎回出席するのですが(どうやら暇なようです)、このプロジェクトの業界に関する知識はほとんどありません(ご本人が宣言していた通りです)。業界に関する知見が欲しいから参加してもらっているはずなのに、「それはないだろう」というのが事務局と小生の第一の不満です。せめて勉強してくれていればいいのですが、発言内容からはその痕跡はありません。

それでも良識ある行動と戦略コンサルタントらしい発言であればいいのです。でも実際には、プロジェクトの進め方にケチをつけるばかりか、流れに竿をさす発言が大半なのです。前々回の会議では「なんでこんなことをやっているのか、前提が分からない」とまで発言し、会議の最後には「与太話ですが」と断って本当に与太話を始め、会議時間が終了してもしゃべり続けました。

お蔭でメンバーにお願いする「宿題」のやり方を説明する時間がなくなり、その結果、提出していただいた「宿題」の出来具合は今一つになってしまいました(もうひと手間かけないといけません)。

さすがにこの彼の振る舞いには事務局の全員が怒り、事務局長からプロジェクト責任者の方に「あれ何とかしてください」とクレームが上がったようです。事務局の中心メンバーの方からは「外資系のファームって、ああいうもんなんですかね」と愚痴半分の疑問をぶつけられましたが、小生だって昔は外資系で幹部をやっていましたが、そんな振る舞いをしようと考えたことはありません。「ご本人の性格次第ですよ」とだけ答えておきました。

多分、彼がやっていたのは、小生の足を引っ張ることでプロジェクトがよれてしまうこと、そして自分が取って替わることを狙った作戦なのでしょう。でもそれがあまりに露骨なので(しかもあまりに付加価値を出せていないので)、却って事務局の人達の反発を食らってしまったという次第です。

事務局のクレームを受けてプロジェクト責任者からも釘を刺されたせいか(そしてその責任者ご自身が出席したせいか)、前回の会議ではさすがに露骨に足を引っ張るような発言はなく、むしろ議論を促進するような発言に切り替わっていました。

でも時すでに遅しの感は強いです。来週からは全体会議はなく、各部門に詳細化を検討してもらうフェーズに入ります。そしてR社にとってこのプロジェクトでの見せ場はもう来ません。最終報告会に彼らを呼ぶかどうか、ちょっと思案中です。