今週、プライベートで京都旅行に夫婦で行ったのですが、その際に時に感じた件をひとつ。
住民迷惑のオーバーツーリズムの象徴として、「市バス問題」が以前からあります。以前は彼らがスーツケースを持ち込むので場所を取りすぎて迷惑という話でしたが、最近はホテルでのチェックイン前/チェックアウト後の荷物預かりが普及したので、その問題はかなり解消されているようです。
でも私が今週見た様子では「市バス問題」は解消していませんね。
普段バスは使わないのですが、他の観光客の様子を見て「京都では市バスが便利で利用しない手はない」と気づいたので、今回途中からは積極的に利用しました。3日目の朝に清水寺に行くのにも利用したのですが、外人観光客で無茶混みでした。とにかく客の乗り込みがなかなか進まない、発車できない、だから時間が余計にかかる、の繰り返しでした。
運転手が車内アナウンスで「次のバスが来るからそれを待って」「入口付近に立ち止まらずに奥へ進んで」「すぐに降りない人は後ろに詰めてください」「ステップから離れて」などと何度も繰り返すのですが、ほとんどの客は全く無視。
そりゃ当然ですよ、外人さんの大半は日本語が分からないですから。かといって運転手さん全員が英語と中国語(ほとんどの中国人客は、日本語はもちろん英語も分かりません)を覚えろというのも現実的ではありません。
バス会社が事前にこうしたセリフを外国語で吹き込んだスマホ(または自動翻訳機)を運転手に持たせて、それを車内マイクに流せば済むように思います。会社にもっとお金があれば、予め吹き込んでおいた車内アナウンスの内容を切り替えるようにする手も可能でしょう。
現に、日本語と英語で「おつりは予め用意して」といったアナウンスは時々流れていたので、バス会社にも外国人向けの意識が全くない訳ではなさそうです。でも状況に合わせて外国語で伝える術を用意してあげないと、運転手さんたちにはフラストレーションが溜まり、酷です。
京都はインバウンドで潤っている観光経済なのだから、外国人観光客と日本人市民がうまく共存できるよう、こうしたところに配慮とおカネを使ってもらいたいものだと感じました。
