チャレンジングなプロジェクトの、既視感

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代表の日沖です。昨年から継続している、ある新規事業に関する話をします。



某大手企業が様々な企業と提携しながら進めている一大プロジェクトなのですが、3つのサブプロジェクトで構成されています。私、そのサブプロジェクトの一つのリーダーを担当しています。

外部コンサルタントがサブプロジェクトのリーダーという恰好を採るのは情報システムの構築・改築ではよくある話なのですが、新規事業では結構珍しいですね(もちろん全体の統括責任者はクライアント企業の役員です)。

私の役割としては、アドバイザーではなくサブプロジェクト全体の指揮、いわばCOO兼CSOといった処です。


このプロジェクトにはクライアント企業のメンバーと同じくらいに外部のプロフェッショナル企業のメンバーや専門家、そして提携企業のメンバーが参画しており、その方々の中にも参画当初には結構戸惑いを見せる方もいます。

「え、この人、グループ会社でもない外部企業の人のはずなのに、なんで社内の責任者と同じような立場で全体を仕切っているの?」と(別段、偉そうにしている訳ではありませんよ)。

一つには、それがこのプロジェクトのユニークさでもあります。それだけ色々なバックグラウンドを持ったプロフェッショナルが参画しないといけない、かなりチャレンジングなプロジェクトなのです。そして私共への信頼でもあります。責任感は大きいものがあります。

でも不思議なことに既視感がいっぱいなのです。私の過去の経験の中で、いくつかのベンチャー企業で経営の指揮を執ってきた場面と妙に重なるのです。もちろん事業分野はまったく違うのですが、似たような課題が順次現れるので、ある程度の予想や先回り対処も可能です。

もちろん「そんなミスする?」といった予想外の事態も日常茶飯事ですが、関係者が何にどう迷っているのか、何を油断しているのかといった心理は意外と共通です。



唯一違うのは身銭を切っていないことですが、そこまで望むのは贅沢というものですね。