「Go To」キャンペーンは無茶なのか

社会制度、インフラ、社会ライフブログ

夏の行楽シーズンですね。「Go Toトラベル」キャンペーンに乗って旅行に行ける方(当然、感染の兆候も症状もない方に限ります)は、万全の感染予防策をした上で堂々と行くべきだと思います。

「都市部の感染を地方に拡げる」といった批判は承知しています。そのため東京発着が対象から外れてインパクトが大いに削がれていることも周知のとおりです。でも「どうせ東京在住の俺たちは対象外だから、この機にキャンペーンに便乗できる奴らがいることが癪だ」などという狭い料簡を根に持った批判はすべきではありません。

地方の大半が観光に依存しており、インバウンドが消滅した今、観光業の支えになるのは日本人旅行者しかいないのですから、国内旅行をすることはおおいに地方の役に立ちます。故郷の老親を脅威にさらす里帰りより、むしろずっといいと思います。

そして、特にずっとステイホームでストレスを溜めている方には息抜きの権利があると思います(と、自分にも言い聞かせているような…)。繰り返しますが、旅行に行ける人たちは万全の感染予防策をした上で堂々と行くべきです。できればあまり混まない観光地を選んで。

ただ、政府と自治体に注文したい点はあります。観光業の人たちが最もうれしいのは、ピーク時をさらにひき上げる事ではなく、需要の平準化です。だから何でもかんでも対象とするのではなく、需要の少ない平日の旅行に対し思い切った、例えば半額の補助をすべきです。

そうすれば、受け入れ側の地方の観光業の人たちは余計なコストをかけずに収入を増やせ、旅行者の人たちは人混みを避けて安心して旅行と自然を楽しめる。ウィン・ウィンです。

政策立案者はぜひ対象業界の人たちにもきちんとヒアリングした上で、政策を練って欲しいものです。