アパレルのサプライチェーンの酷さを改めて考える

2019年7月21日 日曜日
最近関与しているプロジェクトの一つに、「ブロックチェーンなどの最新技術を使って様々な業界のサプライチェーン(SC)を改善する方法を考える」というものがあり、その中でアパレル(衣料)業界のSCを考える機会がありました。 アパレル業界といえばこの20年余り、レナウンの身売りをはじめ、ワールドの上場廃止(同社はその後再上場している)、バーバリーブランドを失った三陽商会の苦戦など、業界大手の不振が様...

ライザップのM&Aの勘違い

2019年7月13日 土曜日
ご存じの方も多いと思いますが、「結果にコミット」で有名なトレーニングジム大手・ライザップが再建中です。同社は短期間に急成長した勢いそのままに、大方が危惧する中、多くのM&Aを実施し(主なものだけで23社もあったそうです)、直近の業績は見事なほど大コケし、株価も急落しました。   その結果、買収した子会社の大半を再び売却するか、清算するかしており(これは前カルビーCEO...

オフィス労働生産性を向上させるために(2)やる気を引き出す工夫をせよ

2019年7月4日 木曜日
「オフィスにおける労働生産性を向上させるために必要なこと」シリーズ。前回は経営者/管理者側からも従業員側からも共通して意識すべき点として、直面する仕事が「本当に付加価値を生んでいるのか」についてよく考えるべきと述べた。第二弾の今回は、従業員が生産性を高めるための指導のあり方、特に「やる気の引き出し方」について考えてみたい。 オフィスワークに限らないことだが、労働生産性を上げる第一歩は当人...

リクシルの新経営体制に期待したい

2019年6月26日 水曜日
瀬戸さんが退任して潮田さんがCEO復帰した時点で一旦全株売ったLIXIL株ですが、その後経緯を聞き、瀬戸さんが復帰の意思を表明したことで応援する気になり、再び買い、今回の総会にも微力ながらオンライン投票しました。 予断を許さない状況でしたが、結果としては私が応援した株主提案(瀬戸さん側)が勝ちました。潮田氏は会長兼CEOを、山梨広一氏は社長兼COOをそれぞれ退任するとのことです。 これ...

アクセルとブレーキの踏み間違いはクルマの構造的欠陥

2019年6月17日 月曜日
最近、再びアクセルとブレーキの踏み間違いによる悲惨な事故が続き、物議を醸しています。特に高齢者による事故と結び付けられ、「高齢者による運転は危ない」との論調が強まっていると感じます。 実際のところ、あまりに高齢の運転者には免許証を返上させて交通事故の加害者にならないよう説得するのは家族の心情だし、極端な言い方であれば「義務」的な側面すらあると、小生は考えます。 しかし実はアクセルとブレ...

リクシルの経営体制の行方が気になる

2019年6月16日 日曜日
6月25日の株主総会に向けて住宅設備大手のLIXILグループ(以下リクシル)が77期の決算報告と共に総会の招集通知を送ってきました(実は小生も株主の一人なので、通知を受け取っています)。この総会が世間の注目を大いに浴びているのですが、それは会社の経営主導権を巡る権力闘争が起きているからです。 その中に議案が3つあり、1号は会社提案での取締役8人、2号は会社と株主提案共通の取締役2人、3号は株...

自動運転レベル3はファンタジーに過ぎない

2019年6月12日 水曜日
自動運転のレベル3が想定する「緊急時にはシステムがドライバーに介入を要求し、ドライバーはこれに『適切に』応答する」などというのは現実世界では想定すべきではない、たわごとだ。   米国の「自動車技術会」(SAE)が示した基準によると、自動運転のレベル3(条件付き運転自動化)の口語的定義は「運転自動化システムが全ての動的運転タスクを限定領域において持続的に実行。この際、作動継続...

高齢者とプリウスの不幸な組み合わせ

2019年6月2日 日曜日
最近目立つ、プリウスの事故。 https://breaking-news.jp/2019/05/15/048680?fbclid=IwAR15jae12PoZWl5fNiF7iWTobHtw7kU6qiOhMFvJDUfNBBvQDpK5heRueEs これもその一つですが、報道も解説もされていない「ある可能性」に気づきました。 実は私んちのルノーが駐車中に隣のクルマにこすられて...

オフィス労働生産性を向上させるために(1)付加価値を生んでいるのかを常に意識する

2019年5月29日 水曜日
労働生産性を上げるためにはどうしたらいいか。最近になって、こんな問い掛けを再びされるようになってきた。「働き方改革」に取り組んでいる会社が増えたせいだろう。しかしこれは本来、流行や政府の後押しに関係なく、企業としては常に取り組むべきテーマだ。 ここでは特にオフィスにおける労働生産性を向上させるために必要なことに絞って考えたい。第一弾は「付加価値の意識」だ。   テーマの...

シーメンスとフィリップスの変身から何を学ぶ

2019年5月27日 月曜日
最近、幾つかのビジネス絡みの記事で、欧州の大企業の(本来の意味での)リストラ事例を続けて目にしています。その最も凄いと思える例がシーメンスとフィリップスの2社です。 何と言っても図体が大きいので実行が大変なのが容易に想像できるのですが、そのような外野の心配をよそに着々と変身を進めてきたのです。 ドイツを代表する超大企業であるシーメンスはデジタルインダストリー事業(ドイツのいわゆる「イン...