‘グローバル’ カテゴリーのアーカイブ


香港の未来はどこに

2020年7月9日 木曜日
今年5月28日、中国の全国人民代表大会で中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持保護法(香港国家安全法)が決定しました。香港返還23周年である7月1日には同法が施行されました(無茶苦茶短期間で試行されており、中国の焦り具合が分かります)。そして8日、中国政府は香港に治安機関「国家安全維持公署」を開設しました。中国大陸から派遣される公安捜査員がここを拠点に、初めて公に香港域内で活動することになったの...

コロナ検査を拡充するために今できること

2020年5月10日 日曜日
前回のコラム記事で「日本がコロナ検査に消極的なワケ」というのを書いた。世界の感染専門家の意見や感染抑制に成功している国の事例に背を向けたままでは日本は有効な手を打てない。せめて方向転換のきっかけになればと考えたからだ。 しかし安倍総理の「1日2万人への処理能力アップ宣言」にもかかわらず、現実には相変わらず1万人を大きく下回る程度しかPCR検査は実施されていない。 報道や各都道府県の発表...

後手後手に回る政府の不甲斐なさの一方で、見えてきたポジティブな側面

2020年5月8日 金曜日
ここまでのところ日本は多大な幸運と大部分の良識ある市民の行動に恵まれて感染爆発と医療崩壊には至っておりませんが、いつそうなってもおかしくない瀬戸際にずっとあることは諸々の情報から明らかです。 ではここから日本はどうすべきなのでしょう。日本は自由主義国家なので、中国のような強権的な対策はとれず、彼の国は参考になりませんが、他にも身近にお手本があります。 台湾では水際での封じ込め作戦とIT...

中国発のウイルスに振り回される欧米

2020年3月22日 日曜日
私は週に数回はポッドキャストで米国のニュース局の報道を視聴しています。ABC Night Line、MS NBCのThe Rachel Maddow Show(民主党寄り)、Fox News Sunday(共和党寄り)の3つです。米国民の関心のありかや特徴的な政治の動きを知るのに役立ちます。 数週間前までは新コロナウイルスに関するニュースはほぼ皆無でした。たまにあっても、「野蛮な中国人」がア...

スコットランド戦の舞台裏が凄かった

2020年1月23日 木曜日
年末の12月29日(日) に放映されたNHKスペシャル「死闘の果てに 日本vs.スコットランド」をご覧になったでしょうか。とても充実した内容でした。 https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20191229_2 今回のW杯におけるラグビー日本代表の闘いは国内外で熱狂を巻き起こしました。中でも「歴史を変えた」とまで絶賛されたの...

GAFA分割論の皮肉

2019年12月31日 火曜日
<<米国で論争を巻き起こしている「GAFA分割論」。大統領選に向け、富裕層を叩くことで「私は中間層の味方です」と主張するための政治的な動きだが、一部の投資家にとっては深刻なリスクとみなされている。実現の可能性は限りなく低いが、もし実現したら…?>> 最近の米国での論争源の一人、エリザベス・ウォーレン上院議員は富裕層叩き(本人は「不公平な富の分配が専門領域」としている)...

大手ファームとの協業で分かったこと

2019年12月30日 月曜日
今年もあとわずかで終わります。皆さんにとってはどんな年だったでしょうか。 弊社にとっては例年以上に忙しく、充実した年でした。今年の出来事の一つに、あるクライアント・プロジェクトでの大手コンサルティングファームとの協業というのがありました。名前は伏せますが、世界的な大ファームです。 その中長期戦略プロジェクトの性格上、世界での関係業界各社の動向をなるべく正確に理解する必要があったため、そ...

韓国人客の激減に振り回される地域はどうすべきか

2019年11月27日 水曜日
<<訪日韓国人観光客が激減した結果、窮地に陥っている九州各地の観光地。日韓関係が抜本的に改善する見込みが立たない以上、思い切って「脱・韓国人客」に舵を切るべきだ>> 日韓関係の悪化により、韓国内では日本製品の不買運動や日本への旅行を自粛することを呼び掛ける反日キャンペーン「ボイコット・ジャパン」が幅広く、かつ根強く実施されている。 その結果、日本を訪れる韓国人旅...

顔認証技術の発展と危惧

2019年11月16日 土曜日
国民を熱狂の渦に巻き込んだラグビーW杯の終了からはや2週間。その大会期間中に実は色々な先端技術の試行が行われていました。その代表的なものが「顔認証」技術です。   具体的には、大会関係者と予め登録された取材陣が球技場に「顔パス」で出入りできるシステムが使われていました。このシステムが設置されていたのは会場としては東京スタジアムと横浜国際総合競技場の2か所です。どうやら問題なく...

米中対立と日韓対立

2019年9月8日 日曜日
さて世間の最近の話題としては米中対立と日韓対立でしょうか。そのせいで日中間は緊張緩和が進み、一方で米韓関係にも暗雲が立ち込めてきました。 日韓対立と違って、米中の対立は国民感情ではなく覇権争いが顕在化した訳ですので(決してトランプ政権だからではありません)、一時的には多少の妥協や小休止があっても長期的には深刻化する方向です。 覇権を脅かされた時の米国の苛烈な反応は80年代の日米通商摩擦...