‘グローバル’ カテゴリーのアーカイブ


焦るトランプがもたらす新たな混乱の予感

2020年10月1日 木曜日
昨日(正確には米国時間の一昨夜)の大統領候補同士の討論会はかなり酷かったようです。時間がなくて一部だけですが、私も中継放送を観てみました。なるほど確かに「泥仕合」という日本の報道機関の多くが使った表現も全くの間違いではありませんが、それはバイデン候補に対しアンフェアです。 ほぼ一方的に不規則発言を繰り返していたのはトランプのほうで、バイデンは途中まで発言に割り込んでくるトランプを無視していま...

日米の選挙事情とその見通し

2020年9月13日 日曜日
この週末、米国留学時(もう30年ほど前ですが米国人とハウスシェアしていました)以来の付き合いで米国務省勤務の友人夫婦が再び日本に転勤してきたので、家族で一緒に食事してきました。 友人は国務省勤務で日本経済分析担当でもあり、以前にも何度か日本に住んでいました。加えて奥さんも日本人なので、日本の政治・経済・社会について日本人以上に詳しい、「ちょっと変な外国人」の一人です。もちろん米国政府の一員な...

米中デカップリングの動きに備える

2020年8月7日 金曜日
米中のつばぜり合いが止まりません。遂にはそれぞれの総領事館の閉鎖にまでエスカレートしています。TikTokのような大衆向けサービスすらその例外ではなくなっています。 この前段階で既に、ファーウェイの機器・部品の使用された製品やサービスを政府系調達から締め出すことを米国政府は着々と進めていますが、米国はそれ以外にもZTE(中興通訊)、JHICC、ハイクビジョン、ダーファ(大華)、ハイテラ(海能...

OYOのAIは本当に役に立つのか

2020年8月3日 月曜日
コロナ禍で前代未聞の状況に陥っている日本の観光業界ですが、その直前には別の件でちょっとした混乱に陥っていました。ソフトバンク、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)とインド発の新興ホテルチェーン・OYO(オヨ)が昨年3月に合同で設立した日本法人と、フランチャイズ(FC)契約を結んだ既存の中小ホテルが、契約後に売上の『最低保証』を一方的に減額されたり、期限内に支払われなかったりしたという問題です...

香港の未来はどこに

2020年7月9日 木曜日
今年5月28日、中国の全国人民代表大会で中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持保護法(香港国家安全法)が決定しました。香港返還23周年である7月1日には同法が施行されました(無茶苦茶短期間で試行されており、中国の焦り具合が分かります)。そして8日、中国政府は香港に治安機関「国家安全維持公署」を開設しました。中国大陸から派遣される公安捜査員がここを拠点に、初めて公に香港域内で活動することになったの...

コロナ検査を拡充するために今できること

2020年5月10日 日曜日
(以下、コラム記事を転載しています) **************************************************************************** 前回のコラム記事で「日本がコロナ検査に消極的なワケ」というのを書いた。世界の感染専門家の意見や感染抑制に成功している国の事例に背を向けたままでは日本は有効な手を打てない。せめて方向転換のきっかけになれば...

後手後手に回る政府の不甲斐なさの一方で、見えてきたポジティブな側面

2020年5月8日 金曜日
ここまでのところ日本は多大な幸運と大部分の良識ある市民の行動に恵まれて感染爆発と医療崩壊には至っておりませんが、いつそうなってもおかしくない瀬戸際にずっとあることは諸々の情報から明らかです。 ではここから日本はどうすべきなのでしょう。日本は自由主義国家なので、中国のような強権的な対策はとれず、彼の国は参考になりませんが、他にも身近にお手本があります。 台湾では水際での封じ込め作戦とIT...

中国発のウイルスに振り回される欧米

2020年3月22日 日曜日
私は週に数回はポッドキャストで米国のニュース局の報道を視聴しています。ABC Night Line、MS NBCのThe Rachel Maddow Show(民主党寄り)、Fox News Sunday(共和党寄り)の3つです。米国民の関心のありかや特徴的な政治の動きを知るのに役立ちます。 数週間前までは新コロナウイルスに関するニュースはほぼ皆無でした。たまにあっても、「野蛮な中国人」がア...

スコットランド戦の舞台裏が凄かった

2020年1月23日 木曜日
年末の12月29日(日) に放映されたNHKスペシャル「死闘の果てに 日本vs.スコットランド」をご覧になったでしょうか。とても充実した内容でした。 https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20191229_2 今回のW杯におけるラグビー日本代表の闘いは国内外で熱狂を巻き起こしました。中でも「歴史を変えた」とまで絶賛されたの...

GAFA分割論の皮肉

2019年12月31日 火曜日
<<米国で論争を巻き起こしている「GAFA分割論」。大統領選に向け、富裕層を叩くことで「私は中間層の味方です」と主張するための政治的な動きだが、一部の投資家にとっては深刻なリスクとみなされている。実現の可能性は限りなく低いが、もし実現したら…?>> 最近の米国での論争源の一人、エリザベス・ウォーレン上院議員は富裕層叩き(本人は「不公平な富の分配が専門領域」としている)...