‘ビジネスモデル’ カテゴリーのアーカイブ


「メルセデスが選ばれる理由」には意外なものもある

2019年12月8日 日曜日
自動車業界の人だけでなく一般の人でも「メルセデスが輸入車No.1である」ことは結構知られているかと思います。その理由は幾つかあります。   理由の一つでよく知られているのは、サプライ(供給)サイドの事情です。   輸入車ディーラートップのヤナセが、(VW本社が日本支社を設立したために)フォルクスワーゲンの独占輸入権を取り上げられた際に、(フォルクスワーゲ...

「ブラックフライデー」なる苦肉の策

2019年11月24日 日曜日
いろいろな会社や店から郵送DMや電子メールでのDMが毎日届きますが、この1週間くらいは幾つもの小売業者から「ブラックフライデー・セールス」なる文言でのセールスDMが自宅と自宅のパソコンによく届いていました。あなたの処へも届きませんでしたか?   この「ブラックフライデー」なるもの、あまり日本ではなじみがなかったイベントですよね。   ウィキペディアによる...

新規事業への異なる2つのアプローチ

2019年11月2日 土曜日
新規事業には大きく分けて2通りあり、それぞれの企画・開発のアプローチはまったくと言っていいほど異なります。 1つは、既に世の中に存在する製品・サービスのカテゴリーに対し、クライアント企業が新規事業として挑戦するケースで、この場合のアプローチは「競争戦略アプローチ」と呼ばれます。分析手法的にはかなり成熟しており、弊社が「選ばれる理由」と呼ぶロジックを明らかにすることがプロジェクトの中核です。 ...

ラグビーW杯のマーケティング

2019年10月28日 月曜日
週末はラグビーW杯の話題で我が家は持ち切りでした。先週末に日本チームが敗退したとはいえ、4強の顔ぶれからいって面白い試合が期待できたからです。その結果はともかく、とにかくここまで日本全国がラグビーで盛り上がっていることに感慨を覚えざるを得ません。 我々の世代になると、20数年前にあったラグビーの「第一次ブーム」が思い出されてなりません。松尾監督の下、平尾主将らが活躍して、日本チームが史上最強...

ヤフーへの売却に見るZOZO創業者の思い

2019年9月14日 土曜日
ヤフー・ジャパンがアパレルEC大手の「ZOZO TOWN」を運営するZOZOを買収(公開買い付け)すること、それに伴い名物経営者であった前澤友作氏が代表取締役を退任することが急遽発表されました。   共同記者会見では前澤氏自らがことの顛末を話し、ZOZOTOWNの経営をヤフーに任せることで再び成長軌道に乗せて欲しい、自らは月旅行に行くための訓練に忙しくなることやその先には再び...

長期戦略の策定

2019年8月31日 土曜日
この夏から秋にかけて、私は複数の長期戦略の策定支援プロジェクトに携わっています。 普段の弊社は新規事業の企画・開発およびその事業戦略策定の支援がメインで、その際の時間軸は通常3~5年程度です。 それに対し、長期戦略の場合には10年程度先まで見込みますので、このVUCA(Volatility=変動性・不安定さ、Uncertainty=不確実性・不確定さ、Complexity=複雑性、Am...

アパレルのサプライチェーンの酷さを改めて考える

2019年7月21日 日曜日
最近関与しているプロジェクトの一つに、「ブロックチェーンなどの最新技術を使って様々な業界のサプライチェーン(SC)を改善する方法を考える」というものがあり、その中でアパレル(衣料)業界のSCを考える機会がありました。 アパレル業界といえばこの20年余り、レナウンの身売りをはじめ、ワールドの上場廃止(同社はその後再上場している)、バーバリーブランドを失った三陽商会の苦戦など、業界大手の不振が様...

ライザップのM&Aの勘違い

2019年7月13日 土曜日
ご存じの方も多いと思いますが、「結果にコミット」で有名なトレーニングジム大手・ライザップが再建中です。同社は短期間に急成長した勢いそのままに、大方が危惧する中、多くのM&Aを実施し(主なものだけで23社もあったそうです)、直近の業績は見事なほど大コケし、株価も急落しました。   その結果、買収した子会社の大半を再び売却するか、清算するかしており(これは前カルビーCEO...

シーメンスとフィリップスの変身から何を学ぶ

2019年5月27日 月曜日
最近、幾つかのビジネス絡みの記事で、欧州の大企業の(本来の意味での)リストラ事例を続けて目にしています。その最も凄いと思える例がシーメンスとフィリップスの2社です。 何と言っても図体が大きいので実行が大変なのが容易に想像できるのですが、そのような外野の心配をよそに着々と変身を進めてきたのです。 ドイツを代表する超大企業であるシーメンスはデジタルインダストリー事業(ドイツのいわゆる「イン...

ZOZOスーツの失敗に見る現代人気質

2019年4月2日 火曜日
ZOZOタウン運営会社の株式会社ZOZO(旧名: スタートトゥデイ)は最近少し調子が悪くなっているようです。 創業者の前澤社長が月旅行や1億円プレゼントそして女優・剛力彩芽さんとの交際などと派手な話題を振りまいていた一方、先頃発表された2019年3月期の業績予想が2007年の上場以来、初の減益の見込みとなったとの報道がありました。 PB事業で125億円の赤字を計上する見込みというのが...