米中対立と日韓対立

さて世間の最近の話題としては米中対立と日韓対立でしょうか。そのせいで日中間は緊張緩和が進み、一方で米韓関係にも暗雲が立ち込めてきました。

日韓対立と違って、米中の対立は国民感情ではなく覇権争いが顕在化した訳ですので(決してトランプ政権だからではありません)、一時的には多少の妥協や小休止があっても長期的には深刻化する方向です。

覇権を脅かされた時の米国の苛烈な反応は80年代の日米通商摩擦を思い出せば十分でしょう(私も89年から90年代初頭に米国に住んでいたので、現地の感情を強烈に記憶しています)。No.1の座を脅かすなら同盟国でさえなりふり構わず叩き潰そうとする彼の国が、価値観を共有しない上に覇権国の振る舞いを隠さなくなった中国に対し遠慮する理由はありません。

ゆくゆくはどの国・地域も米中の双方から「どっちの陣地に属するのか?」と踏み絵を踏まされる場面が増えることでしょう。何年先か、それとも十数年先か分かりませんが、日本は米国側に、韓国・北朝鮮・ロシアは中国側にと「所属陣地」が分かれる可能性は高いと考えられます(その理由と背景の説明は長くなるので、ここでは省きます)。

私がクライアントに対し「韓国および中国でのビジネスについては深追いを避けむしろ縮小すべき」と訴えるのは、もちろん嫌日傾向が強いためやりにくいという側面が強いですが、併せてこうした懸念を抱えていることが大きな理由です。