今日の夕方、移動中にたまたま遭遇した人身事故の大騒動がありました。



馬喰横山という地下鉄の駅で乗り換え中、上りのエスカレータで後方から「ゴツン」という音が聞こえ、振り向くと足を上にして仰向けにひっくり返った状態の人がエスカレータで運ばれてくるのを目の当たりにしました。視線の先には小さな女の子が呆然と、その倒れた人を見送っています。正直、ホラー映画でも撮影しているのかと思いました。



すぐに我に返り、「あっ、あのおばあちゃんが倒れたんだ」と気づき、(その時点でエスカレータの最上部に到達したので)自分のキャリーバッグを脇に置いて、その人が上がってくるのを受け止めました。そしてほぼ同時にエスカレータが止まりました。



倒れていたのは、私がエスカレータに乗る直前に追い抜かした年配の女性でした。エスカレータに上半身だけ中途半端に乗っているのは不安定なので、引き上げようとしたけど、意外と重くて一人では引き上げられず、もう一人駆けつけてくれた女性(ともう一人くらい?)が手伝って、エスカレータを登り切った辺りに少しずつ引き上げて横たえさせました。



その際に(頭を打っちゃいけないと)後頭部を支えていた私の手が何か濡れた感じがしたので、見ると私の手やYシャツそしてトレンチコートの袖の辺りに血のりが付いています。びっくりして、「怪我している!血が出ている」と私も思わず声を出しました。エスカレータの階段部で後頭部をぶつけたのでしょうね。



一緒に介抱した女性がそのおばあちゃんに「お名前は?ここはどこだか分かりますか?今日は何日か分かりますか?」とか聞いているので、大したものだと思っていると、おばあちゃんもかすれ声ですが何とか答えるので、ほっとしました。小さな女の子も傍らに来て、心配そうに見ています。



その人は「大丈夫ですよ。私は看護士なので」とおばあちゃんに話しかけながら要領よく「ご家族は?電話番号は?」と尋ねていました。流石ですね。こちらはドラマの場面のようだなと思いながら見守るしかできませんでした。



その方は片手で手を握りながら、おばあちゃんが指し示すスマホを取り出し、それをもう一人介助してくれた女性が操作してくれました。最初は娘さんに電話しようとしたけど出ないので次はラインで送ろうとし、結局何とか看護士の方が電話で事情を話すことができました(娘さんは比較的近所に住んでいる人のようでしたが、結局、救急隊員が来るまでには間に合いませんでした)。



そんなこんなをやっている途中に何度か駅員に連絡がつき、救急車にも連絡がつき(途中私は何度も何人かにリクエストしましたが、結局誰が連絡してくれたのでしょう?)、救急隊員が駆け付けるまで約30分、随分時間が掛かりました。



その間、帰宅途中の人たちでしょう。止まっているエスカレータの上部で介抱している我々の様子を覗き込むのですが、完全に野次馬でしたね(役に立ちそうなのは女医の方が一人、声を掛けてくれたくらいです)。その介抱している看護士の人が何度も「見世物じゃないので離れてください」と注意していました(本来なら駅員がやることですね)。



ようやく到着した3人の救急隊員に、分かる範囲で介助していた大人3人が事情を話し、あとは救急隊員に任せて、私と看護士の女性は手を洗いにその場を離れました。3人めの女性は何度も私にタオルらしきもので手を拭くように促してくれたのですが、もうその時点では完全に乾いていましたのでお断りしました。



この騒動で次の目的地には若干遅れましたが(一応、途中で電話はしました)、皆さん「大変でしたね」と仰ってくれました。大変なのは私ではなくおばあちゃんのほうでしたが。



でもおばあちゃん、一歩間違っていたら大変でしたが、命に別状はなさそうでしたのでよかったです、ホント。