傘を失くしたショック

ちょっと前の、雨の朝の出来事です。仕事の約束があり、地下鉄・日比谷駅の乗り換え通路を急いでいました。

靴紐が緩んできたことに気づき、抱えていた傘を何の気なしに近くの工事用フェンスの横バーに掛けてから、靴紐を直しました。そして急いで乗り換え線の列車に乗り込みました。列車が出発してから席が空いていたので腰掛けた時、何か変だなと気づいたのです。

そう、傘を置き去りにしていたのです。約束の時間があるので、もう戻っている時間はありません。仕方なしにそのまま午前のミーティングを済ませ、午後の打ち合わせ場所に向かう前に、日比谷駅の駅事務所に立ち寄りました。

駅構内で傘の忘れ物の届けがなかったかを尋ねましたが、即座に「ないですね」と返事が返ってきました(雨の日なので、駅構内に忘れる人は少ないんでしょうね…)。がっかりでした。その直前に忘れた現場に立ち寄ったのですが、安っぽい(でも全然色の違う)傘が同じ横バーに掛けてあったので、嫌な予感はしたのです。「あーこれは確信犯に入替されたな」と。

ちなみに私が失くした長傘は結構渋い感じで気に入っていました。トレンチコートに合っていましたからね。非ジャンプ傘で、今どき手動式で開くタイプです。ラルフローレンのかなりいい奴で、カミさんに結構前に買ってもらったので幾らかは知りませんでしたが、結構高い品のはずです。

あの置き去りにされていた傘の持ち主に似合うとも、使いやすいとも思えません。でも盗っていった奴にとっては「高そうだな」とは思えたのでしょうね。

とにかく取り返すのは無理そうなので、すっぱり諦めました。たまたまその日、別件でいいこと(Good News)があったので、気分はそれほど悪くはなかったのです。

それでウチに帰ってからカミさんに事情を話すと、ウチのカミさんは呆れながら「また失くしたの?色々失くすね」と短く嘆息しながら過去に私が失くしたものを列挙し、「ちなみにあの傘、『ニコタマ』で買ったけど、幾らだったか覚えてる?」と尋ねてきます。

「忘れた」と答えると、一言「1万5千円」とのこと。予想以上の価格にちょっとびっくりし、改めてショックを覚えた次第です。Good Newsのほうは掠れてしまいました。