オートモーティブワールドでの幾つかの発見と雑感

ある新規事業プロジェクトで自動運転がテーマになっており、その参考情報を求めて、名古屋の金城ふ頭にある「ポートメッセなごや」で10月21日-23日の間に開かれているオートモーティブワールドに来ています(現実にはほぼ毎年、なんらかのテーマで来ています)。ちなみに隣のレゴランドジャパンと駅近くのDomesという商業施設に閑古鳥が鳴いているのを通り掛けに目撃し、その極端さにはちょっとショックを受けました。

今回の私の目当ては「自動運転EXPO」です。特に海外のメガTier1の人が何社かスピーカーに立つセミナー講演が幾つか予約を取れたのでセミナー参加が中心です。セミナーの会場は展示会場とは少し離れた別館で、各館の入口では手の消毒を義務付けられて、しかも検温もされます。これを、館を移動する度に繰り返します(そのうちに手はカサカサになりそうです)。さすがに感染対策には神経を使っているようです。

館に入ると、各セミナー会場はその中で区切られているのですが、いかにも「にわか仕立て」の臨時講演会場です。館は換気のためにそこらじゅうの窓や出入り口が空いているのですが、会場も仕切り幕だけで上部が空いているので、隣同士の音声が駄々洩れです。並べられているパイプ椅子の半分はテープで座れないようにブロックされており(それなら間隔を空けてパイプ椅子を配置すればとも思いますが、隣の席に荷物を置くのには役立ちます)、今の時期の映画館と同じで狭っ苦しくなくていいですね。

幾つかセミナーを聞いて気づいたのは、ほとんどの講演者が最初に地球環境の話とコロナ禍の話をすることです。自動車業界の人たちの頭の中がその2つで占められていることがよく分かります。そしてこの結論としては「EV化に真剣に取り組まなきゃいけないし、ウチは取り組んでいる」というメッセージです。でも今日のBorgWarner社の人は「そうは言っても特に北米の消費者にとってBEV(普通のEV車)のTCO(Total cost of ownership)は内燃機関エンジン車より高いから中々ハードルが高い」という本音を語っていたので好感が持てました。
あと数社がいわゆるCASE(Connected, Autonomous Drive, Shared, Electrical)を独自に変えているのも今回の特徴かも知れません。例えばBoscheの人は(CASEの代わりに)PACE(PはPersonalized)と言っていましたし、Beoliaの人はCASEのSをsafety and securityと言っていました。要はSharedの影が薄れているのです。コロナ禍でCar sharingが敬遠されている事情を反映しているのでしょうね。
ちなみに初日はセミナーのみ参加で、合間の時間は進行中の幾つかのプロジェクトのための作業やレビューをやっていたので、展示の方はほとんど見れていませんでした。でも流石に2日目の今日は、幾つかのブースを除いてお話を聴く機会がありました。

でもあまりに会場が広く展示社が多いため(しかもテーマが自動運転からスマート工場、部品の軽量化まで多岐にわたっているため)、興味があるテーマの展示なのか、ブースの説明を読んで係の人の話を聴くまで分からないことが多いのです。その中で海外のシミュレーション技術や評価技術などは興味深く、幾つか資料もいただきました。もしかすると幾つかの弊社関与のプロジェクトやクライアントの事業で役立つかも知れないと期待しています。

ついでに蛇足を。夜は名古屋で2泊し、食事のためにホテル周辺を歩いて思ったのですが、名古屋の人は店が窓を開けていて密閉されていなければ、マスクなしで(飲食しているので当然ですが)、友人同士密集して互いに喚き合っている風景が当たり前なのですね。多くの店でかなり遠くまで大声の嬌声が響いていました。東京・横浜ならもう少し静かです(新宿・渋谷・池袋あたりは分かりませんが)。あれは誰か感染していればほぼ確実に感染が広がりますよ。ちょっと「危ないな」と感じました。