「SIerのビジネスモデルとしてのBPM」考

今週、ある大手SIerの幹部と意見交換をした。BPMを本格的にやりたいそうだ。でも現在は、リソースほぼゼロ状態である。そこでどうすればよいかを考えるにあたって小生に意見を求めたのである。

実は同様のことを考えているSIerは1社や2社ではない。こうしたSIer向けセミナーが成立するくらいである。
https://bpm-j.smartseminar.jp/public/seminar/view/25

しかもその大手SIerの幹部はBPMソリューション提供をしなくてもいいと仰る。これにはびっくりした。よくよく聞いてみると、要は「IT構築屋」というレッテルから脱却したいようなのだ。そして業務コンサルによる業務改革と、ITコンサルによる目利きを一体型で提供できること、しかも継続的な改善サイクル確立の支援を目指したいということだ。この認識自体は正しい。少なくともBPMコンサルティングにはこの両方が求められる。小生は前者は得意だが、後者については独立系かSIerに所属するITコンサルタントと組んでBPMコンサルティングを提供してきたので、よく分かる。

問題は、大半のSIerにはITコンサルタントは結構いるが(十分とは言わないが)、まともな仕事をできる業務コンサルは極端に少ないことである。BPM領域に限っていえば、大手会計系コンサルティング会社ですら殆どいないのが実態なのだ(ついでに云えば、そうしたコンサル会社の大半はITコンサルタントかSEである)。それだけ特殊な、狭い市場だったということもできるし、その人材の少なさが市場拡大のためのボトルネックだったともいえる(ニワトリとタマゴの関係である)。

その大手SIerの幹部にも伝えたのだが、社内だけで人材を育てることも難しいだろうし、業務コンサルをできる既存コンサルティング会社を買っても失敗するリスクは意外と高い。ましてや同社には特殊事情がある(ここでは明かせない)。ハードルは高いと断言した。本気なら協力することは吝かではないが、それでもやりますか、と覚悟を問うたのである。さて、1年後にはこの話、どうなっているだろう。