師走の都心に入り混じる試行錯誤と世のムード

社会制度、インフラ、社会ライフブログ

もう12月、混乱の2020年が終盤に近付いています。例年以上にあっという間でしたね。こんな年になるなんて、誰が想像できたでしょうか。

日本で首相が代わり、米国でも大統領が交代します。8月までの全国での廃業数が過去最多ペースだそうです。荒れ狂うコロナ禍の影響にうまく対処できない政権、会社、店は退場を余儀なくされるのが今の真実かも知れません。様々な機能・活動をオンラインにシフトして対処できる業種・会社は相当ラッキーで(わが社のクライアントは概ねこちらです)、大抵の業種業態ではいまだに試行錯誤中です。

例えばスモールビジネスの代表格である飲食業はモロに感染恐怖症の影響を被らざるを得ません。感染対策を色々やってはいても、お客さんが来てくれないとそもそも始まりません。急減した売上を補うためにテイクアウトやデリバリーを始めた店も少なくないですが、そもそもオフィスの近所だから通ってくれたお客さんたちはリモートワークに切り替わった今、オフィス街からは姿を消してしまっています。

残った限られたお客さんたちを、従来の店内営業とテイクアウトやデリバリーだけではなく、そこにキッチンカーという第三勢力までもが割り込んで奪い合うという、凄まじい「抗争」が都内のあちこちで繰り広げられています。そこに再三の自粛要請。大変ですよね。

それにしても都心の構図は随分な様変わりです。今週は久しぶりに都内の複数個所を移動しましたが、その最後に銀座の通りを覗きました。月曜の夕刻だったせいもあるのですが、銀座と思えない人通りの少なさでした。やはり「接待を伴う飲食」の本場ですから第三波の影響は大きいようです。

こうした動静は確実に世のムード(気分)を左右し、景気に影響します。そしてその寒波を最も強く受けるのが弱い立場の人たちです。早くワクチンが開発されることを願うしかありません。