小型エンターテインメントロボットが日本市場にも登場!

ビジネスモデル

タカラトミーが昨日、興味ある商品を発表しました。エンターテインメントロボット「OMNIBOT」(オムニボット)シリーズの第1弾として、2種類の商品をまずリリースします。6月には2輪ロボット「Hello!MiP」(ハローミップ)を、7月には犬型ロボット「Hello!Zoomer」を、それぞれ発売するとのことです。その値段がなんと各1万5000円(税別)!とても戦略的な価格づけで、もしかすると大ヒットするかも知れません。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1404/07/news121.html

日本は(メーカーもユーザーも多くて)ロボット王国ですが、どちらかというと産業ロボットなど、「役立つロボット」が主流です。最近になってKIROBOのように可愛いタイプも出てきましたが、やはりまだマニア向けといった感じです。それに対し、この「OMNIBOT」は幅広い消費者層をターゲットにした、完全に玩具です。タカラトミーらしくて、いいですね。

「Hello!MiP」のほうは2輪で走行するロボット。ジェスチャーセンサーを内蔵し、直接触らずに手のひらをかざすことで操作ができます。「倒立振り子センサー」の搭載により、2輪で安定的に自立できる上、物を持たせても自らバランスを取って立ち続けることができます。発想は「ムラタ君」と平賀源内のからくり人形(茶椀を運ぶ)でしょうが、個人で買える値段で実現したのは凄いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=GIniJkGPwjo

Hello!Zoomerは小型の犬型ロボット。30以上の日本語と15以上の英語を理解し、液晶ディスプレイの目で気持ちを表現するということです。赤外線センサーで動きをとらえ、前を歩く人の後をついて行ったり、ボールを追いかけたりするということで、完全に愛玩用です。
http://www.youtube.com/watch?v=Zw2KbWDmf08
http://www.amazon.com/Zoom-Pets-6020163-Zoomer/product-reviews/B00DQ9RM2Q

カナダのSpinMasterが昨年発売し、米国で42万個を販売したということですから、タカラトミーが開発したわけではないのでしょうね(もしかすると製造社はインドの会社かも知れません)。

これはまさにSONYのAIBOの再来です。ちょっと欲しい気になってきました。Amazon USAだと市場価格は半値の8000円程度のようです。ちなみに似たような「Teksta」という犬型ロボットもあるのですね。
http://www.youtube.com/watch?v=jYlhRyhV10I
http://www.amazon.com/Teksta-68369-Robotic-Puppy-Blue/dp/B00CO31TMY/ref=sr_1_1?s=toys-and-games&ie=UTF8&qid=1396927674&sr=1-1&keywords=Teksta

そういえば昔、AIBOの担当者の方にお会いして、ある使い方とマーケティング展開について提案し、興味を持ってもらいながら、その直後にロボット事業がSONY社内のリストラに遭ってしまい、悔しい思いをしたことを思い出しました。ロボット事業は本当にSONYらしいビジネスだったのです。あのあともずっとSONYがロボット事業を続けていれば、と今でも残念です。