大きな時代の流れと短期的な事象

ブロググローバル

夏本番と同時に第七波がやってきてしまいました。せっかくの夏休みの行楽予定に水を差された方々も少なくないでしょうし、行楽地や外食店では再びキャンセルも相次いでいるようです。


一方、ウクライナ戦争が長期化して内外で物価上昇が目立っている中、先月には安倍前首相の殺害という衝撃的な事件も起き、いったい日本はどうなっていくのかとお嘆きの声もよく聞かれます。


でも大きな時代の流れと短期的な事象を切り分けて考えれば、それほど物事は複雑ではありません。


大きな時代の流れとしては、社会・技術面では地球温暖化とそれにブレーキを掛けるための脱炭素化、そしてITの高度化によるXaaS/DXの進展・浸透であり、政治・経済面では民主主義陣営と権威主義陣営のブロック化と、その政策実現手段である資源・半導体・食糧の「戦略物資」化といったところでしょう。日本に限ると少子高齢化も加わります。



そこに短期的な事象(各地での紛争や自然災害・感染、景気とカネの動き、そして個々の人物・企業の決断と行動など)が絡むので目先の景色は目まぐるしく変わってきますが、底辺に流れる変化は我々が生きている間にはそう変わりません。



そう開き直ってみると、日本経済・社会が今後10年単位で向かう方向や社会のあり方は意外と予想可能な範囲にあるのではないでしょうか(ただし首都圏での大地震や本州に粉塵が降り注ぐ大噴火のケースはまったく別シナリオになります)。

企業としてはそうした「シナリオ分析」を真面目に繰り返したうえで中長期的な戦略方向性を決めていくべきと私は思います。