外国人留学生は日本企業を目覚めさせる存在

グローバル

10月5日に放送された「アジアン・タイムズ」(BSジャパン)は日本での留学生の就職難についてでした。

外国人留学生のうち日本で就職を希望する人は65.0%。でも実際に就職した人は23.5%という調査があります。 一方で外国人留学生を採用したいという企業は着実に増えており(小生も幾つかそうした声を直接聞きました)、求人がないわけではありません。ましてや多くは学業優秀でやる気もあるから留学生に選ばれているわけですから、彼らの能力に問題があるわけでもないのです。

番組はその謎を簡単に解いてくれました。日本で就職を希望する外国人留学生の大半が(日本人学生と同様に)有名な大企業に(しかも数社のみ)応募し、反応が悪いと「外国人留学生は求められていない」と早合点してしまい、早々に就活を諦めてしまうのだそうです。何ともったいない。

しかも外国人留学生の大半は、日本人学生ほど日本企業の「建前と本音」の区別を分かってもいません。そのため(どう答えればいいのか分からず)面談で失敗することも少なくないようです。

番組ではこうした外国人留学生の日本での就職を手助けする会社の人が登場しました。その一人は元外国人留学生の韓国人女性で、外国人留学生の気持ちも分かるし、日本企業のネイチャーも分かるという、就職アドバイザーの役割にぴったりの人物でした。

彼女のような人たちがもっと多くいれば外国人留学生の日本企業への就職もどんどん増えるでしょうね。何といっても大半の日本企業は多様性を上げる必要、アジア市場開拓の人材を育てる必要などが多くあり、外国人留学生がこれほど求められることはいまだかってなかったと思います。是非、彼らにはそのバイタリティで他の日本人社員に刺激を与える媒介になって欲しいものです。