古巣の同期会に参加して

ビジネスモデル

昨日は外部セミナー講師役の後に、プライベートの会合として、大学卒業後に就職した会社の同期会に参加した。小生は退職後20年以上経っており、退職後初めて再会する人の何人かは、最初は誰だか分からないくらい面影が変わってしまっていた(当然だが)。

小生は留学のために退職したが、その後も何人かの人と付き合いは続いていた。現在もその会社に残っているのは全体の3分の1に過ぎないが、30年超の企業戦士としては悪くない定着率なのかもと思った。それだけいい会社であったといえよう。確かに同社は当時とは全く業種が変わってしまったが(技術を活かして変化してきたと評価したい)、優良企業グループ所属として羨ましがられている立場だった。

しかし近年の電機業界の苦境の中で、同社も同社グループもリストラを何度となく迫られ、同期から歯が抜け落ちるように早期退職が繰り返されたことも知っている。少し前に辞めた人間の再就職の大変さも知っている。この日知ったのは、最近では実質的には退職勧告にまでエスカレートしている実態である。聞いてみるとこの世代はあまりいい思いをせず、ちょっと辛い味も混じる同期会ではあったが、どんな立場でもそれぞれ頑張って欲しい。

望むらくは、残った人たちも(あと暫くの)踏ん張りを効かせて、そして超円高の終焉という機会を捉えて、是非ニッポン電機メーカーの復活を成し遂げてもらいたいものである。そのためには、従来なら歯牙にも掛けなかった国内外のビジネス機会に目と耳を研ぎ澄まして欲しいと感じた。時代はもう一度動こうとしていると信じて。