世界の物流倉庫は既にロボット化が進んでいる

グローバル

岡村製作所が、ニトリグループの物流会社である(株)ホームロジスティクスに納入したことを11日に発表した、日本発のロボットストレージシステム「AutoStore(オートストア)」。2月より稼動していたそうだから、運転具合も安定したということだろう。
http://www.okamura.co.jp/company/topics/butsuryu/2016/autostore_2016_homelogi.php

実際の開発はノルウェーの Hatteland Logistics社であり、YouTubeにも幾つか動画があり、その動く様子を観ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=2SicB_RGCYc&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=b3X3r5UVtEM(English)
https://www.youtube.com/watch?v=iyVDMp2bL9c(English)

このニトリ系の物流倉庫での様子はWBSでも放送され、これまでより格段に生産性が上がった様子が伝えられた。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_107882

省力化だけでなく比較的狭いスペースに荷物を詰め込めるので、2倍ほどのスペース効率を達成できるそうだ。数年前にこれが完成していたら、ある物流プロジェクトでも使えていたのになぁと少々残念である。

それにしても今や様々なロボット倉庫ソリューションが実用化されていることに、感慨ひとしおである。最近の別のプロジェクトで調査した際には、そんなにハイテクでもない独メーカーの製造工場の材料保管庫がやはりロボット・無人化されたものだったことに驚いた記憶がある。その際に分かったのは、世界ではどんどんロジステシクス分野でロボット化が進んでいることである。
https://www.youtube.com/watch?v=9byNtdrJOhU
https://www.youtube.com/watch?v=g_-V31UL4Ww
https://www.youtube.com/watch?v=LuvrP1QKsdk

日本の倉庫技術はこれらの世界レベルに勝るとも劣らない。しかし日本での製造・小売に対する投資スピードが世界より劣っていることが効いている。結果として、日本ではヤマトや楽天、アマゾンなど一部の通販・物流企業だけがどんどん進歩するが、それ以外の物流企業および小売・製造段階が世界レベルからはかなりビハインドしているのが実情である。今回のニトリグループおよび岡村製作所の取り組みが刺激になればよい。