不動産ミニバブルの臭いがする

ビジネスモデル

昨日、あることで東京の不動産の高騰ぶりを実感した。「え、こんな物件でそんなにするの?」という驚きだ(別段、今不動産を買おうという気になっている訳ではないので、勘違いして売り込みに来ないでいただきたい)。

市場最低の金利水準が続いているが、景気も最低を脱し、そろそろ物価も上がりそうだし、この金利水準は続かないだろうと多くの人が考え、それが為に買い手が多くなっているようだ。しかも首都圏の中核部(特に都内23区の中心部と南西側)は地価も少し前からかなり上昇しているようだ。東京オリパラまでは都内でビッグプロジェクトが目白押しというのも提灯効果があろう(一方で、不動産の2020年問題とか言っていたのはどうなったのか?)。

そんなこんなで東京の不動産が再び高騰してきたのは知ってはいたし、別件にかこつけて識者にヒアリングしたことすらある。とはいえ、そうした高騰ぶりはしょせん商業地の高層ビルの話だろうと思っていた。しかしそれは間違いのようだ。ごく普通の庶民用の不動産までが随分高くなっていることを知り、驚いているのだ。

実際、小生がわずかばかり所有している不動産までを「売りませんか」とDMが近頃よく届く。住んでいる不動産にさえも「〇〇限定で買いたいお客様がいます」とアピールするチラシがほぼ毎週迷い込む。きっと売り物件が不足気味なのだろう。

こんな状況を随分昔、経験したことがある。そう、バブル経済の時期だ。経済全般はその時のような浮かれた感じはまったくないが、こと不動産、しかも首都圏の一部に限っていえば、非常に不動産ミニバブルの臭いがしている気がするのは小生だけだろうか。