一般住宅建築市場の実情はかなりグレー

社会制度、インフラ、社会ライフブログ

数か月前から住宅建築関連のプロジェクトに参加しているお陰で、新築・リフォームを含む一般住宅建築市場の実情にかなり詳しくなってきました。

 

なかなか一般の人には信じがたいでしょうが、大企業になっているハウスメーカーでさえ、先に挙げたサッシ問題に代表されるように「消費者重視」の姿勢が弱く、「とにかく契約さえしてしまえばこちらの勝ち」というスタンスが強いのです。

 

家を建てたい消費者(=施主)には住宅展示場で夢を売り(使用する住設機器やデザインが最高級のものを展示するので見かけ上は素敵に決まっています)、営業マンは十分に説明することなしに、とにかく契約にこぎつけようとします

 

そして「営業マンを信用してハンコを押した」はずの施主に対しては、あとは施工担当者に任せてほとんど姿を見せなくなるそうです。もちろん当初の口約束などは知ったことではありません。

 

工務店の場合、住宅展示場が出会いの場とはならないのと、営業マンが逃げ隠れできないので、こうした事態は少ないでしょうが、逆に職人気質過ぎて自分たちのやり方(工法やデザインなど)を押し付けたり、自分たちも不勉強で(外断熱などの)新しい工法を知らなかったり、経営に不安定さがあったりと、こちらはこちらで問題を抱えがちです。

 

施主たる消費者側にまったく勉強が足らなくて、(キッチン設備や玄関など)目に見える部分にだけ拘ることも、ハウスメーカーや工務店に好き勝手にさせる一因です。今の世の中には情報は十分過ぎるほどあるので、施主の側も、本を何冊も読みネットでも駆使して情報武装しておくに限ります