ベトナムにおける日本企業の活躍の場はさらに広がる

グローバル

なかなか驚きの情報だが、ベトナムで日本語がなんと第1外国語に採用されるそうだ。すべての小学校で3年生から学ぶ予定だという。

そんな情報に関連して、今のベトナムでの日本熱の高まりについてテレビ東京の「未来世紀ジパング」が「ベトナムと日本!セカンドステージで沸騰」という回を放送していた。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20161031/

【コクヨ】2005年にベトナムに工場を建設、当初は日本向けの工場として設立したが、2010年からベトナム国内でも販売を開始。Campusノートは現地で販売されている一般的なノートよりも約3割高い。しかしながら、学生からCampusノートは非常に人気で年間2,000万冊を売り上げている。日本語の第1外国語採用に伴い、日本語を練習するための画期的なノートを開発、売り込んでいた。
【バニラエア】LCCの同社は日本とベトナムを結ぶ路線を初就航。片道1万50円という破格の安さだ。こうした格安航空券によって、よりベトナムを、そしてより日本を身近に感じてもらえるようにしている。
【Pizza 4P’s】商社からサイバーエージェントに転職し、ベトナムでの現地法人の駐在員として赴任していた益子陽介氏が2011年にベトナムのホーチミンで立ち上げたピザのファストフード店である。こだわりのピザが凄い人気ぶりで、なかなか予約が取れない状態だという。
【市川環境エンジニアリング】従業員450名の廃棄物処理やリサイクル事業を行う日本企業がある。ベトナムにあるイオンより依頼を受けてイオンモール内で発生するゴミの分別コンサルティングを行っている。当初、分別はなかなかうまくいかず苦労したらしいが、粘り強くゴミの分別を教えることで、今ではキレイにゴミの分別ができるようになったという。ゴミをRPFという廃棄物固形燃料にする技術を持っており、製紙工場に対しボイラーでの燃料に活用できないかと売り込みに行っている。

この国は今、本当に飛躍の時を迎えているのだと思う。

【後記】ベトナムが日本やロシアの支援で計画している初の原発建設について、ベトナム共産党が10月、政府の財政状況から「現時点で多額の投資は非常に困難」として延期の方向で見直すよう政府当局に指示したことが最近判明したそうだ。典型的な発展途上国であり、非資本主義国であるゆえに、こうしたいったん契約したはずのことがご破算になることは稀にある。国家としてはかなり恥ずかしい事態だが、これもこの国のリスクである。これに懲りて今後の対応に及び腰になると、途端に韓国・中国の両国が間隙を縫おうとしてくるのは間違いない。ここは油断してはならないしくれぐれも、羹に懲りてあえ物を吹く事態になってもいけない。