タイ・ミャンマーに挑む日本の中小企業

グローバル

1月26日放送の「アジアの風 小さな挑戦者たち」(BSジャパン)は自慢のスゴ技をアジアに展開したい!という中小企業を番組で応援、海外事業の可能性を診断するという楽しみな企画。今回は、タイ・ミャンマーに事業展開する中小企業が成功する秘訣を探るべく、専門家に聞く特別編の第一弾。

7000社と見られる日本企業が、タイには進出していると云われる。自動車産業を中心にサプライチェーンが完成し、中間消費者層が急成長しているため、生産拠点としても市場としても有望視され、チャイナ+ワンの最有力地だからである。既にエンジニアや中間管理職の人件費が中国と方を並べるほど高くなっていることも福田コンサルタントが指摘し、安易な進出に警告を出す。

中小企業が参考にすべき成功企業例として、大田区にある中堅メーカー・冨士ダイス社をまず取り上げている。「富士ルロイ」という自動車部品やピールの缶の製造に使われる金属用金型製品でシェアNo.1を誇る。特殊な金属で「硬さ」を徹底追及したその金型は高い耐久性を持ち、技術革新が進む現地企業からニーズが高まっている。

消費市場としても豊かになりつつあり、狙い目が食品という。福田コンサルタントはニッスイの「魚肉ソーセージ」の販売方法に着目。現地の人々に受け入れてもらうためにショッピングモール等でのロードショーで関心を集めていた。

労働集約型の生産拠点としての役割は、今ミャンマーに移り始めている。そのような時代の流れを掴え実際に輸出を始めている例として番組が取り上げたのが、千葉市にあるアポロインターナショナル。ヨーロッパなどから中古の大型機械設備を輸入し、日本でチューンアップし、東南アジアに販売をする、新たなビジネスモデルを構築。同社は「ミャンマーはポテンシャルが高い国」と大きな期待を寄せる。立ちあがろうとする同市場で先行するのは、確かにこうした製品だろう。

個別企業以外に新情報はなかったが、中小企業を元気づけようという意図は伝わる。福田氏の「何を海外に出し、何(どの機能)をコアとして日本に残すのかの選択が重要になる」という指摘は常に言われることではあるが、当然正しいと思う。そして東南アジアに出る際には、(日本と異なる部分があるため)どういうビジネスモデルを組むのかも、同様に重要である。