毎日とまではいきませんが、週数回は近所を散歩するようにしています。週2回のマッサージと合わせて、私の健康法の一部です。
それで気づいたのが、今年になってその散歩コースで常に3~5件の家屋解体&空地発生が生じていることです。過去10年くらいで見ると明らかに少しずつ増加しています。
どのお宅も以前は高齢者夫婦(または一人住まいの高齢者)が住んでいたはずですが、多分、ご夫婦でも片方が亡くなってしまい、高齢者施設に移り住んだのではないかと思われます。それでそのおうちが取り壊されて、更地にされ、やがて売られてということです。
何が起きているのか、お分かりですよね。そう、2025年問題の一つの現象です。団塊の世代の後期高齢化と共に、死去または被介護化による住宅撤去が加速しているのです。別段、私の散歩コースに限る話ではなく、首都圏の多くの街で生じている現象です。
私の住む街は都会でもないけど田舎でもなく、そこそこ便利で(最寄り駅から都心まで30分程度)、緑も意外と残っている住宅街なので、世間的には人気のある土地です。
元々は土地も安かった名残で、そうした取り壊された後の土地は意外と広く、更地は分割されて売りに出されるか、またはアパートが建てられるか(近所に大学のキャンパスがあるのと、都心に通う若いOL/サラリーマンも多いため)、というのが多いパターンです。正直、環境としては少しずつ悪化するので、望ましい変化ではありません。
実家を引き取った子息などは既に別の住まいを持っているので手に余る。そのまま誰かに貸すには家屋が老朽化しており、かといってリフォーム・リノベーションして建て直しても、借り手や買い手が現れるか不明。ならば「この土地なら売れますよ」という不動産業者の薦めに従って更地にして売り出す。とまあ、こういった流れでしょうね。
「放置空き家」化されるよりはずっとましですが、分割せずに売ってくれたらなぁと常々思います。でも早く手数料が欲しい不動産業者は土地分割を絶対的に勧めるのでしょう。だって自分はその近くに住んでいる訳ではないので、街の環境が少し悪くなっても、痛くも痒くもないのです。あぁ残念。